癌の話〜手術
今回の癌の手術にあたって一つ不安なことがあった。
それは
全身麻酔をするにあたって、おしっこを出す管を急所から膀胱に入れて自動的に排出するというあれだ。
考えただけでも痛い。。。
しかしながら入れるのは全身麻酔の間だというので、問題は抜く時だ。
経験者の一人から事前に話を聞いた。
「全然たいしたことないよ!」
ほほー。じつに心強い意見だ。
手術当日。
朝9時に手術室へ歩いてむかう。さすがに緊張感が高まる。
手術室のドアがあくと、前室?のようなところにたくさんの看護師さん医者さんがせわしなく動いている。ぐっと緊張感が高まる。 名前や生年月日を確認され、さらに先の自分の手術室に通される。すごい広いところだった。すぐにベッドに横にさせられ右から左からと、点滴やら心電図やら色々設置される。医者たちの会話が聞こえる。
「それこっち向きに置いて」
「そうなんですね」
みないなやり取りをしている。先に決めといてくれ。なんて思いつつ、
「じゃー眠たくなる薬いれますね~」
ついにきた。
なんか気合が入って元気よく「よろしくお願いします!」言った。
そのあとの記憶はもう全くない。
目が覚めたときは夜8時。11時間ぶりの帰還。
主治医の「終わりましたよー」「声出せますかー」「8時ですよー」が聞こえて目が覚めたと思う。
そのあとの数時間は呼吸の苦しさ、なぜかわからない肘の痛みに苦しめられ一夜を寝ずに過ごし。朝になり体調が回復してきた僕はとにかく携帯で連絡を取りたかった。
「歩ければ部屋も戻って携帯いじれるし、おしっこの管も取れるから歩いてみましょうか。」
ついにきた。
おしっこの菅を取る時が。
知り合いの言葉がよぎる。
「全然たいしたことないよ」
息を吸って―、
吐いて―
吸って―次吐くとき取りますねー
はいて―!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
知り合いの嘘つき・・・・
結果として僕の手術入院を通して一番痛かったのが尿道カテーテルでした。。。。
(きっと個人差があると思いますので楽な人もいるのかなと)