デュピクセントとアトピーと僕。

アトピーに別れを告げようと思っています。

番外 痔瘻の話〜術後

さてさて、手術もなんとかこんとか終わり…

尻のガムテープも外され…

 

ふぅ…

 

そこから約1週間の入院となった。

術後、まだ麻酔が効いているため特に痛みはない。

僕は快適な入院ライフをおくるため個室をとった。トイレもついているし他の人に気を使わない素敵な空間だった。そして入院衣の説明もしておこう。浴衣みたいなやつに、ふんどし。

 

そう、あのふんどし。どのふんどし?

ペラッペラの布と紐でできた、ふんどし会のなかでも下っ端のふんどしだろう。

 

 

看護師さんから説明がある。

「今日はベッドから動かないでくださいねー。トイレ行きたくなっても動かないで声かけてくださいね。」

 

了解白衣の天使よ。そこらへんはわきまえとるよ。

 

夜になるとご飯が。

 

お湯?というレベルのお粥が出てきた。食べるというより飲むだ。実にまずい。

ご飯も終わりさらに夜。徐々に麻酔が切れてくる。

 

!!!

 

痛い…

 

かなり痛い…

 

麻酔が切れるとこんなにも痛かったのか…

悶え苦しむ→看護師さんを呼ぶ→痛み止めを飲む→悶え苦しむ→悶え苦しむ→看護師さんを呼ぶ→痛み止めの注射を尻に打つ→楽になってくる

ふぅ…

痛み止めの注射を打つまでは痛くて痛くて寝るどころの騒ぎではない。痛み止めが切れてきたらまた痛みがくると思うと気が重い…

 

夜中…

 

また痛みが強くなってきている…痛い…またかなり痛い…

 

そんな中、事件が起きる

 

なぜか急にトイレに行きたくなる。

しかも大のほうだ。

 

ヤバイ…

これはヤバイ…

肛門を切り取り、麻酔が切れ、痛み止めが切れているときの大はヤバすぎる。食事制限されていたのでたいした物はでないだろうが…このタイミングで「いやー今日は朝から立派な物がでたなぁ!快便快便!あははは!」なんてサイズのものが出た日にゃ地獄だ。おそらくそれはないだろうが1つ問題がある。あの言葉がよぎる…

「今日はベッドから動かないでくださいねー」「トイレしたくても呼んでくださいねー」

 

むむむ…考える…

 

激痛。トイレは部屋にある。歩いて5歩。ふんどし。大。恥ずかしい。このくらいならば。

 

ルールを破り自らベッドを降りる。

トイレに座るもとにかく痛い!!出してみる。やはりたいして出ず水っぽいのがチョロリ出ただけだ。

 

!!!!!!!!

 

本当にヤバイ!!貧血になる!!!

 

不健康な僕は貧血になるこがまれにある。とはいえ人生で倒れたのは5回くらいだろう。定番の卒業式の練習でも倒れたことがある。なので貧血になるとき自分である程度わかるようになってきている。

 

あまりの痛みで座りながらフラフラしてくる…

目の前が白くなってくる…あ、このままだとヤバイ…ヤバイ……痛い……………

 

次に気が付いたときはトイレの床に倒れていた…ヤバイ…ベッドに戻らないと…尻は拭いたっけ…ふんどしはつけてたっけ…それどころではない。まさに這いつくばりベッドの方に行き看護師さんを呼ぶ。

看護師さん駆けつける。

しこたま怒られる。

そりゃ怒られるよね…ルールを守らず倒れられたらそりゃ怒るよね…

 

地獄の入院初日はこうして過ぎてゆく。

 

ヘイSiri。拭いた?