デュピクセントとアトピーと僕。

アトピーに別れを告げようと思っています。

番外 痔瘻の話〜入院そして退院

壮絶な痛みと貧血に、怒られ、尻拭き忘れ、散々な術後入院初日を終えて、翌日、

まだ痛むがだいぶおさまってきていた。初日の痛みに比べたらこんなもん蚊に刺されたようなもんだと余裕だ。

食事は相変わらずのお粥という名のお湯。

これがまたしんどい。しかし今の状況でお尻から大サイズが出ることを想像したら悲劇だ。我慢しよう。

2日目にして点滴を打ちながらでも歩くことはなんとかできる状態にまでなっていた。相変わらずのふんどしに定期的にガーゼを取り替えてもらう。もうお尻を見せることに恥じらいもない。

 

どーぞご覧ください。

 

てなもんだ。

入院して歩いていると、同じく入院している同志達とも仲良くなってくる。そこの病院は尻専門なので同じような悩みを抱えてきた人しかいないので余計に仲間意識が働くのだろう。同志達もかなり壮絶な痔ライフを送っていらっしゃった。

 

入院して何日目だろう。4日目くらいかな。ついに訪れたシャワー解禁の日。喜びと不安の両方が襲う。

そういえば説明していなかったが、切除後その箇所はどうしているのか?

 

開けっぱなしだ。

 

縫ったりしないの?

 

開けっぱなしだ。

つまり図で説明すると、

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こういう状態だ。

バームクーヘンの画像を使おうかと思ったがバームクーヘンに申し訳ないのでやめておこう。

白いところが切除部。

 

どうやら自然に盛り上がってってきて再生されるのを待つのが1番よいらしい。

 

はたしてその開けっぱなしの傷口はシャワーしても大丈夫なんだろうか?

 

大丈夫なはずがない。

言わば内臓にシャワーをかけるようなもんじゃないの?!

耐えられるはずがない…

でもシャワーは浴びたい。僕はシャワー好きだ。夜はお風呂、朝はシャワー、仕事終わって外出するときにもシャワーを浴びることがある。お尻はウォシュレットがないとしたくない。

世の中でも数少ない携帯用ウォシュレット保持者だ。しかも2台目。

 

シャワー室へ向かう。ヒラリと入院衣を脱ぎ、いざ。

恐る恐るシャワーを浴びる…

したたるお湯ではシミない…

いざ、内臓へあてる!

 

お!? 

 

痛くない?!

 

ピリッとするがさほどではない。

なんと人間のたくましいことよ!再生能力の高いことよ!つい数日前に肛門から小さい餃子をとってバームクーヘン状態になり内臓剥き出しとは思えないほどだ。

 

スッキリ。

 

食事も徐々に普通食になり、お見舞いにきてくれて人がケンタッキーのバケツみたいのを差し入れしてくれたりして、だんだん便も通常に戻ったがさほど痛くない。絶対に尻の入院中にケンタッキーのバケツはマズいだろう。

 

こうして無事退院の日を迎えた。

 

その後、

僕は強靭な肛門を手に入れることとなる。鉄骨でも埋め込まれたのかというくらい。今までちょいちょい切れて出血していたのが嘘のようにここ3年ほど全くといっていーほどない。サイヤ人的な復活劇だ。プロレスラーのハルクホーガンが、さんざん攻められてやれらる寸前に、なぜか急に攻撃が効かなくなって復活逆転するときのようだ。

恐らく悪かった部分がゴソッっと切除されたのだろう。

 

ちなみにこの入院でなかなかの保険がでた。

こんなに出るなら年に1回は痔瘻になりたいと奥さんに話したことを覚えている。

 

長々と痔瘻番外編、ありがとうございました。